福本早穂の教育心理カウンセリングオフィス、子どもと家庭の相談室こころのそえぎ 京都市山科

こころのそえぎ

子どもと家庭の相談室へようこそ

家族療法の講座から・・・一般システム理論

一般システム理論 つづき

たとえば、ひとりの5歳の幼児は、保育園の園児であったり、

お稽古にいっている英語塾の生徒であったり、4人の家族の一員であったり、

サッカーのチームの1員であったりする。

その個人の階層の上にあるものは親戚、職場、機関などの「組織」。

「組織」が集まって出来たものが「地域社会」のシステム。

その地域システムが集まって、「都道府県」ができた。

それらが集まって、「国」。

その集まりが「世界」。

それらの階層の間は相互に作用しあっていて、

そうした階層的、相互作用的な環境のなかで人は生きている。

ということを一般システム理論は教えてくれた。

そういう状況の中で「生きているもの」と「生きていないもの」がこの世の中にいる。

言い換えれば、

システムには、1、生態システム=開放システム 2、ものが作るシステム=閉鎖システムの2種類がある。

そのうちの「生きているもの」が作るシステム=生態システムは、開放システムであるという特徴を理解しなくてはならない。

「ものが作るシステム」は、たとえばコンピューター、時計、ロケットなどは、部分が集まって機能を果たしている。

巧妙に相互の作用が連結するようにできた「ものシステム」。

ものが作っているシステムは必ずどこかで閉じている。人間や生物のようにつながっていない。

たとえロケットが月に行って帰ってくるとしても、「この範囲で」動くように作られている。

「ものが作るシステム」は、閉鎖システムなので原因と結果がわかりやすい。

プロセスがたどれる。

直線的に原因と結果をみることができる。=直線的因果律

つまり、これの影響はここに行って、あれの影響はあそこに行ってと、ほとんど前もって予測できる。

このようになる。と予測したとおりになるように作っていないと困る。

ものの世界が示す因果律は、

ある原因があるとある結果がうまれる。

故障と言う結果には、かならず原因をたどることができる。

相互作用はあまりない。

家族療法たちは、「人間が作る世界」も、ものと同じにみていませんか?と問いかけた。

そして、この2つの因果律をきちんと分けないといけないと言った。

生態システムでは、原因と結果という観点で考えると、

たとえば、Aさんが大変怒った。ということがあったら、

結果として、Bさんが泣く。という反応が起こった。

Bさんが泣くという反応はAさんに戻る。(必ず戻る)

ある結果は、こちらにとっては原因になる。

もう1例

4人家族が居て、父が遅く帰ってきた。

妻も子ども達も無反応である。

無反応であるという反応は父に影響し、父に返る。

(こういう状況が起きている背景を想像すると、なんだか胸がつまるわあ。)

開放システムには、ものごとに限界がない。ここまで、と区切ることができない。

でも私達は区切ったところで、ものごとを理解しようとする。

つづく

ページトップへ上矢印

Get Adobe Flash player