福本早穂の教育心理カウンセリングオフィス、子どもと家庭の相談室こころのそえぎ 京都市山科

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こころのそえぎ日記(ブログ)

2011年12月

不登校の賜物

学校へ行けなくなり始めた当初は、初めての経験に子どもも親もうろたえ混乱している。子どもの状態をどう解釈してよいのか、どう対応したらよいのか、わからない。

 

そんな時期からだんだん家で落ち着いて過ごすようになると、子どもとの長く深い付き合いが始まる。

学校に行っていたら考えられないほど、親子の会話があり、おのずとお互いの考えや感じ方が伝わる。

 

 

子どもって、親が思っているよりずっと親のことを気遣っている。

親も子どもの顔色に一喜一憂しているけれど、子どもは親以上に親の顔色を見ている。

自分のせいで親がしんどいのだと思うととてもつらくて、かえって親にあたったりする子どももいる。 (さらに…)

クロード・スタイナー博士・・・つづき

厳しい親の心CP(批判的な・支配的な親)は、

究極では、「言うことをきかないと、もう知らん!」と突き放す親である。

とスタイナー博士がおっしゃっていたのを何度も思い出すのです。

 

言いかえれば、「思い通りにならないお前は見捨てるぞ」

というメッセージなんですね。

不登校やひきこもりの子ども・若者にとって、これは恐ろしいメッセージです。

自分の内なるCPに責められてつづけて、動けなくなっている上に、親からこのメッセージを受け取ると、ますます委縮して動けなくなってしまいます。

 

だから、温かい優しい親の心NP(養育的な親)が必要なんですね。

「どんなあなたでもいい。ずっと傍にいるよ。」

という温かい見守りの目を感じると、子どもはエネルギーを回復していきます。

心身の回復を待って、

そこからどう社会につなげるか、

を冷静な判断力A(大人の心)を使って模索していくのです。

 

でも、これは親にとって相当しんどいのです。

CPで、子どもを責めるほうが余程ラクです。

カウンセリングや親の会に行って、NPの気持ちになっても、

身近なだれかから「そんな甘いこと言ってて大丈夫?」なんて言われると、

また迷い、悩んだりします。

いつもCPとNPの間を揺れ動いているのです。

でも、子どもが元気を回復していくにはNPが必要なんですね。そしてそれは、適切な情報や判断のAに裏付けされた

NPなのです。

 

 

出会いをつくる

今日は、地域の若者サポートを考える会に参加。

行政の方からNPO,民間の支援団体、大学の政策部の先生までいろんな人が集まって、「一緒に考えるための場と人」をどう確保するか、

話し合った。

10人ほどの会合だが、

いろんな立場の人が、自分の立ち位置から話をするので、聴いているだけでおもしろい。

でも、具体的には今の自分の活動とどうリンクするのか?、ぴんとこなかったけれど、ひとつふたつ拾えるものはあった。

 

不登校支援の活動のひとつとして、経験者が今しんどい渦中の子どもと交流するピア・サポート事業を紹介したので、大学の先生が学生を紹介すると言ってくださった。

講義のなかで、「200人のクラスだから、この中には中学高校時代に不登校を経験している人が20人や30人はいるだろう。君たちの経験を活かせる場がきっとある。その経験があるからこそ、できることがあるんだよ。」という話をされたら、あとで話を聴きに来た学生が二人いた、ということだった。

 

「20人はいるだろう。」と言ってくださって、「自分ひとりじゃないんだ」と安心した学生は多いのじゃないかな?そして、その経験はプラスに活かせるのだと意識を開いてくださった先生に感謝。

学生が自ら名乗りをあげて、自分の経験を活かしたいと思っているのは、自分もよい支援者に出会っているからだろう。

そして、不登校の経験があるから今の自分があるのだと肯定的にとらえているからだろう。

 

こんなふうに

よい出会いの連鎖がつながっていくように願って、出会いの場をつくっている。

 

・・・・それにつけても、この忙しさよ。ナントカナランカ?・・・・・ナランナランランラン!

 

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