福本早穂の教育心理カウンセリングオフィス、子どもと家庭の相談室こころのそえぎ 京都市山科

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小学生の不登校・・・低学年の母子登校

低学年の母子登校、教室での見守り

 子どもがお母さんに一緒にいててほしいというのであれば、そしてお母さんがしんどくなければいい。

下に小さい子がいたり、介護があったり、お仕事があるなど家庭によって事情がちがうので、母親が感じる負担感もちがうと思う。

保育園や幼稚園の送り迎えがなくなってやっとほっとできるようになったのに学校へ行けなくなると、子育てがずっとつづくしんどさがある。お母さんをねぎらってあげてほしい。

「母子分離不安」に原因をみることは未だにあるようだが、幼稚園を機嫌よく通っていた子どもが小学校に入ってから行けなくなっている、ということ自体が「母子分離不安」ではなく、学校のなかに不安があるのだと、西村秀明さん(宇部フロンティア大学人間社会学部教授)がおっしゃっていた。

子ども心にもプライドが芽生え、お母さんに付き添ってもらうことに抵抗を感じるようになる場合もある。

 

お母さんの付き添いも簡単なものではなくて、10分で行ける学校に1時間かけて行ったという母子もある。電柱ごとに立ち止まる子どもをじっと辛抱強く待って付き添っていく光景を想像してみてほしい。親も子もつらい難行だということを理解してほしい。

ある男の子は、毎日お母さんが付き添って登校していたけれど、ある日とうとう路上で動けなくなってしまった。お母さんが「家に帰ろうか?」と言うと、「ぼく家に帰れない。学校にも行けない。・・・ぼくはどこに行ったらいいんだろう。」と言っていたという。聴いている私も胸の詰まるおもいがした。

どちらにしても、あまり無理しないほうがいい。心と体のサインを受け止めて聞いてあげたほうがいい。

1年から6年までお母さんが教室で見守りをつづけていた、という母子の例では、中学生になっても学校へ行けなくて、家にひきこもり、母親に手をつないでもらうけれど不安で泣いている子どもさんもいた。

何が原因かはわからないけれど、他のクラスメートと同じようになれない自分をいつも意識して自己否定していたのだろうか?心の負担はできるだけはやく取り除いてあげたほうが、後の回復はよいということは言える。

1年からまったく学校に行かなくなり、家でゆっくり過ごしている子どもが自分なりの育ち方をして、いい青年やおとなになっている例は何人か知っている。これもそれぞれのおうちの事情もあるので、だれにでも当てはまることではないけれど。

 

教室のなかで不安を感じている子どもが、保健室には入れるのなら、そこで子どもが安心していられるのなら、保健室登校も認めてあげてほしい。

養護の先生の理解があるなら、子どもにはもちろん、お母さんにも心強い味方になってもらえるだろう。

子どもが何に不安を感じているのか、親の焦りや不安も受け止めながら、子どもの気持ちをほぐしていくように子どもに聞いてあげて不安要因を取り除いていくと、来れるようになったという例もある。

中には、フリースクールが居場所になり、そこで成長する子どももいる。

学校からみれば、否定されたような気にもなるかもしれないけれど、子どもの特性や持ち味がそこでは発揮できたのかもしれない、ということで、寛容にそこでの成長を認め喜んであげてほしい。学校の先生から認められるというのは、子どもにとっても親にとっても、大きな安心と励ましになる。

つづく

 

コメント

今日は、小学生の不登校ですか・・
>教室のなかで不安を感じている子どもが

教室以前に朝の集団登校で既に大変でしたね、今まで会った事も無いお兄さん達との登校は、うちの子だけでなく他のお家の方からも聞きました。
新一年生は六年生と同じ速さでは歩けない、六年生も知らない新一年生の面倒をみる技能は無い。
そうでない地域も有るでしょうが、まだ同い年のクラスの子との付き合いの方が楽でした。
二年生の集団登校の子に「年上に逆らう気かっ!」と言われて驚いたとか。

気の合う友人達と登校時に道で自然に出会い学校まで行くなんて、私小学校の時代は平和でした。
ジェネレーションギャップですよね。

うちは後、大学受験を残すだけですが小学校からの不登校なので、あんだんてさんの存在は本当に救われました。

時々あんだんてさんのHPを見て、元気を貰ったりしています。
うちの子が小学生だったのが、つい昨日の様に思えるほど振り返れば早かった。

2012年2月10日 7:52 PM | 祇園祭

>うちは後、大学受験を残すだけですが小学校からの不登校なので、

そうでしたか・・・。
不登校の子どもとの付き合いは、濃密な時間だったでしょうね。
ゆっくり親子で一緒にしゃべったり、料理をしたり・・・
不登校でなければできないことを、たくさんなさったのではないかと思います。^^

集団登校は、うちも上級生にいじめられてつらそうでした。
あれは、学校でそれなりに縦のつながり・・・上級生が下級生をいたわることとか、教えてほしいです。
そういうことも大事な教育だと思うんですけどね。

子どもさんは、もうすっかり成長されたようですね。あんだんてが、少しでもお役に立てたのでしたら、うれしいです。
コメント頂き、有難うございました。

2012年2月10日 8:17 PM | kokoronosoegi

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