福本早穂の教育心理カウンセリングオフィス、子どもと家庭の相談室こころのそえぎ 京都市山科

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人生のしまい方

母はもうすぐ89歳になる。

去年の秋から体調を崩していたが、今年に入って急に衰えを見せ始めた。

 

つい最近まで歯もしっかりしていた。目もよく見えた。髪の毛は今でも黒い毛が生えている。

でも、今は亡くなる前の父に似てきた。

 

お迎えが近いことを悟っているのか、会うたびに感謝の言葉を口にする。

「おじいちゃんが死んでから4年間、あんたの近くでゆっくり暮らせてよかった。」

「あんたんとこはみんないい子や。」

「みんなによくしてもらった。ありがとう」

 

本当にそう思えるほど、じゅうぶんなことができたわけじゃない。

時間のない日々に母と過ごす時間をとることは時にうらめしいこともあった。

おしゃべりにつきあうと2,3時間くらいあっという間に経ってしまう。

 

「今日は母と過ごすための日」と決めて、ゆっくりつきあった日は、お互いに満足できた。

けれどそんな日は何日あっただろう?

 

母と別れたあとも私は私の人生を生きていかなければならない。

残りの人生を精一杯自分を使って生きていきたい。

だから、母がまだ生きている今も、母のためにすべての時間を費やすことはできない。

 

感謝の言葉が言える母はえらいと思う。不満もあるだろうに。

私も感謝しながら逝けるだろうか?

 

コメント

自分を使って生きていきたい。いろんな事、いろんな人のために日々走り回っている福本さんだからこそ出てくる言葉だと思いました。

お母様 89歳におなりなのですね。私もスープの冷めない距離に両親が暮らしています。おかげさまで何とかまだ元気にしてくれています。

世間がよしと思うような生き方を全く選ぼうとしない息子がいる私にとって親はありがたく、そして哀しい存在です。そして息子も親亡き後も自分の人生を生きて行ってもらはねばならないのですね。

2012年3月11日 11:49 PM | KOBE MINE

お母様の介護をされているのですね。私も、祖母の介護を十三年しましまた。アンダンテの事務所にお訪ねしたときは、介護中でした。
歩けなくなった祖母の介護と娘の不登校、本当につらかったです。
祖母は認知症もあり、昼夜逆転もあり、無口だった祖母が、自分の一生分をしゃべるようによくしゃべりました。一日おきにしゃべる日と寝る日が繰り返します。あの無口で怖かった祖母が、かわいいおばあちゃんになっていきました。でも、「ありがとう」をよくいってくれました。私の名前をちゃん付けでよくよんでくれました。施設でも私の名前をよくいっていたようで、三年前に亡くなりましたが、本当によかっだてす。お母様はしっかりされているようですが、話相手になっていらっしゃるだけでもおかあさまにとって幸せだと思います。
本当に感謝されているのだと思います。
みんな娘さんの苦労も、時間もないのによくきてくれてと思ってらっしゃいますよ。祖母は次女のことは、本当に心配していました。不登校になったことも何もしりませんが、何かにふれ、「泣いているからかえっていきな」といってくれました。次女のことは赤ちゃんと思っていたようですが、当時中学二年生の娘がいくと、ちゃんと娘の名前はしっかりいえました。そして、うちの長女のことも、大阪にでているのに。
私でさえ、その時その時で叔母になったり、看護婦さんになったり、ヘルパーさんになったり呼び名が違うのに、でも決して拒否せず対応している私を主人がまるで女優やなといっていました。
そして、穏やかに見送れたこと、苦労して女一人で支えてきた祖母のおだやかなこどものような笑顔をみれたことだけでもうれしかったです。

きっとお母様は不満よりも来てくださった時の喜びが勝っているのだと思います。これからも大切になさってあげてください。

実はお聞きしたいことがありました。娘は今いろんなところにある子どもの心に寄り添える大学の学部を探しています。昨日も京都文教大学のオープンキャンパスにいってきました。
今からの勉強が勝負ですし、勉強が足らないことも本人がよくわかっているのですが、子どもの心に寄り添える職場、本人は学童保育所のようなところを考えているようです。になるためには、どのような学部にいくのがふさわしいのでしょうが、難しいと思いますが一例でもよいので
教えてくださるとありがたいです。

自分も娘が不登校になって、自分の心の扉が少し開いたような気がします。本当に自分の経験を少しでもおこがましいのですが、役立てたいという考えにもなってきました。
娘もまだ途上ですが、娘のここまでになってくれたのを見て、自分にも少しは自信がつきました。

友人があんだんてのことを教えてくれなかったら、きっとここまで来れなかった気がします。もちろん地元でもすてきな先生と出会いもありましたし、まわりのひとに支えられてきたと感じています。

ツィッターフォローさせていただいていいですか、呼び名が同じなのでわかると思います。

2012年3月25日 2:17 PM | りこ

りこさん 温かいコメントをいただき、ほろっとしました。介護の苦労を人一倍されたりこさんだから、わかってくださることがあるのだなと思い、有難さが身に浸みます。認知症のお祖母さまを13年もよく見てあげられましたね。うちの娘(孫)が、私の母(祖母)を世話をするようなものですから、なかなかできることではないと思います。
母は認知症ではないので、普通に会話ができるので救われています。
だんだん体が衰えてくるので、どこまで家で介護できるのか、がんの痛みがどんなものなのか、先の不安があります。
私のできる範囲でやればいいと腹をくくるまでがしんどかったですね。

お嬢さんの大学の情報ですが、子どもに関わる学部でしたら、京都女子大に児童学がありますね。あと、花園大学にも児童福祉学科があります。京都文教大学は臨床心理学部が有名ですね。
京都の大学しか、それもあまり知らないのでこのくらいしか挙げられなくて申し訳ないです。
大学の雰囲気やカラー、教授の人柄もありますから、実際に行って肌で感じられるのが一番確かと思います。
お嬢さんがなにを勉強したいか、その大学の中でどんな過ごし方ができるか、イメージできるといいですね。
4年間充実した大学生活を送れますよう、祈っています。

これからお嬢さんの不登校でりこさんが苦労なさった経験を、今悩んでいる方に活かして支えて上げてくださいね。♪あんだんて♪の支援の輪が、そんなふうに広がって行くのをうれしく思っています。

2012年3月26日 1:39 AM | kokoronosoegi

私の母もガンでした。進行性であり、歳も54歳と若かったので、早かったです。今母が生きていたらと思います。お母様が穏やかな日が少しでも長く続くように、お母様の好きな話をされて、おいしいものを食べて
ゆっくりした時間が過ごせるといいと思います。

娘は結局、学校嫌い、先生嫌いだった娘が、教育の道に進むというのは実は、父も教師、母も教師、私も図書館の先生と今呼ばれています週二回ほどの勤務ですが、長女も幼稚園教諭なので、私の妹も高校の教師ですので、血なのかもしれないし、本当に見守っていただく高校の担任の先生が素敵なので、そうなのかもしれないですが、子供の心に寄り添える先生になりたいようです。今日も第一歩ということで、今日から学童保育所のお手伝いにいきました。私も今日は友人のところでしたので、ついていって、娘の様子をみてきました。上手に本を読み、勉強を教えていて、なんだか、うれしかったです。この友人も娘を見守っていてくれる一人なので、大げさに「すごいは、がんばって、えらいね」といってくれて、助かります。

大学のこと、よい情報をありがとうございました。
花園大学ももちろん視野にいれているのですが、文教大学は14年に心理を生かしたこども教育心理専攻学科と保育福祉心理専攻が開設されるらしいです。小学校教諭と保育士がとれるようです。
オープンキャンパスでのお話は興味深いものでした。

心の波がまだまだあるので、勉強に集中できるかが親としては心配です。

絵本の「たくさんのドア」のように、娘の前にはたくさんのドアがあるので親は、見守り励まし応援するというようにと思っていますが、きっと螺旋階段をのぼるのでしょうと思っています。

2012年3月26日 6:10 PM | りこ

りこさんのお母様は、心を残して逝かれたのでしょうね。そう思うと年老いてからがんになった母の傍にいられるというのは娘としてしあわせなことですね。

偏差値の輪切りで、志望校を決める人が多い中で、お嬢さんは自分の夢をもって進学を考えていらっしゃってすばらしいですね。
ぜひぜひ子どもの心の分かる先生になっていただきたいです。
自分のペースで勉強が進みますよう、蔭ながら応援してます!

2012年3月26日 10:00 PM | kokoronosoegi

KOBE MINEさん、なぜかコメントが表示されていなくて、気がつかずすみませんでした。
老親の終末を感じると、世代交代を意識しますね。
私も息子の将来を案じながらも、他人から見れば取り立てて何ほどのこともない孫たちを「みんないい子やー」と言ってくれる母に救われています。

2012年3月26日 10:09 PM | kokoronosoegi

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